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暁月のフィナーレの感想

【注】ネタバレが多数あります!未クリアの方はブラウザバック推奨。

 

暁月のフィナーレ(6.0)をクリアしました 。

まさにフィナーレと呼ぶにふさわしい、最大級の感銘と悲しみと…少しの希望を貰いました。

今『Close in the Distance』を聴きつつ、SSを整理しながら(なんとその数1500枚!)これを書いています 。書きたいことは山ほどあるのですが、すべてを書いているととんでもない長さになってしまいそうなので、印象に残った部分に絞ってまとめてみました。

 

 

 

(前置き)大分話飛んでませんか?

実は、漆黒以後ゲームを楽しむことに必死過ぎて日記の方がまったくお留守になっていました。

漆黒以降は評価が高いのもあってか、矢張りはまりこめるようなシステムやストーリーになっているのかなと。自己弁護ですね。

全体のストーリーとしては最後まで見届けたので、振り返りも兼ねてまた記事は書いてみたいです。

 

かかった時間

今年の3月に漆黒に突入。色々脱線しながら7月に漆黒のメインパッチをクリア。

若葉マークが取れるのがどうしても怖くてその後もだらだら漆黒の後半パッチを進めて8月下旬には暁月入り(ふっきれた)。9/15にクリアしているので、かかった時間は約3週間弱でした。

とにかく先が気になるので結果的に短くなった印象です。

 

良かった点
  • ストーリー
  • BGM
  • 雪国、南国、色々なエリアに行けたこと。
  • 魅力的な種族との出会い(主にレポリット

ストーリーについては、暁のメンバーのことがコミカルに語られることが多くて愛着が沸きました。その分重苦しいエピソードも多かったのでゲームなのに思わず現実逃避したくなったことも。

ロケーションとしては漆黒で訪れる場所が、やや暗いトーンが多かったので極彩色豊かなサベネア島、ラザハンは歩いているだけで楽しかったです。

BGMも漆黒よりさらにクオリティが上がった感がしたのですが、ここは個人の体感かもしれない。

 

海も含めて色彩豊かなサベネア島

 

レポリットを愛でた記録。正直持って帰りたい。

悪かった点

ゲームの仕組み上仕方ないのかもしれませんが…。

  • 尾行、潜入クエス
  • 風脈解放

正直この辺りはあまりいらなかったような気がしてます。ストーリーが良すぎるだけに一気に進めたかったのですが結構難しくて、途中のテンポが悪くなってしまうように思えました。

風脈はストーリーでマップを開けた際に進めるのが効率良いですが、結構時間取られるのでフェンリルがないと発狂していたかも。

 

ストーリーの考察

古代人たちが持っていなかったもの

美しすぎて怖いエルピス

エルピスは美しい場所でした。しかし、古代人から見て未成熟な生き物が持つひたむきさ、荒削りな活力などはなく、ただすべてが予定調和の中にあるため、美しすぎて「怖い」世界になっていたと思います 。

自分たちの一存でひとつの種の生殺与奪を決めてしまえる世界。

そこには奢りがあったと思いますし、(古代)人だけがそれを行うことができるという傲慢さも感じられます。

これは現代にも通じるところもあり、ヘルメスはこの点については優しすぎたのかもしれません 。

 

自分とそれ以外の存在を分けること。

区別とも言いますが、所詮自分たちとは違うのだから気にする必要はないじゃないか… 。

日々、そんな言葉で切り捨てられていったもの、省みられずに忘れ去られていくものがどれだけあるのでしょう。

ヘルメスは古代人が持つその矛盾に気がついてしまったが故にあのような道を選んでししまったのかも。

ヘルメスも悪とは言い難いし、古代人たちが善というわけでもないので、割り切れないままストーリーは進みます。

プレイしてて切なかったシーン
タイトル - Endwaker -の意味

開始時は「ふーん」と思っていたんですけど、クリア時にわかるこの意味の重さ…!

仲間が代わりに道を切り開いてくれるのですが、最後は自分ひとりになるのです。この重さ。操作キャラの足取りまで重たくなる演出にはほんとやられた 。ゲームでしかできない演出ですね。

 

暁のメンバーが要所要所で足止めしてくる種族と対峙して消えていくのは、全員復活してくるんだろうなと思っていてもハラハラしっぱなしでした。

道をふさぐ各種族ごとに、一応のテーマがあるのでそのテーマと暁のメンバーとで関係が深そうな人と対置させているのはお見事でした。

 

ウルティマ・トゥーレで問われる「生命」の定義

私もそうですが、この辺りはSF好きな人だと中々に響くポイントが多いかなと…。

人同士の争いや苦痛のない社会を突き詰めていっても、そこには生の喜びもなかったというのはなかなか哲学的です。

 

レムナントでも、滅びた種族の様子を通して繰り返しこのテーマは語られます。ピースキーパーという敵のこのメッセージもいかにもありそうなテーマ。

 

AIなど人間を超えた超大局的視点をもつ知能から見れば人間自体が有害。そして文明は滅びた。手塚治虫の漫画にもこういうエピソードがあったかも。

小説や漫画なら戦うことはないので怖さを思う存分味わうぐらいで済みますが、ゲームとはいえ実際戦うことになるので初見の時は本当に怖かったです。

名前は平和的なのに攻撃はものすごく凶悪な敵

 

その後のラーラーについてもやはり「終焉」がテーマとなっているので美しいのにうすら寒くて…怖い。NPCの台詞もリアルなんですよね。エルピス含めて「綺麗すぎて怖い」シーンが暁月には実に多い。

ID名も最終幻想なのでここもやられたと思った。本当にラストステージなんだ!もう最後なんだ!終焉なんだ!と思わせられました。

終焉の戦い

現在はILが高くなっているので割と苦戦せず終わった記憶があります(フレさん装備ありがとう!)。

MTさせてもらったのですが、みなさんベテランメンバーさんばかりでスムーズにEDまでたどり着けました。感謝!

さらにドキドキしたい人はIL下限で制限かけてプレイしてみるのもラスボスっぽくて面白いかもしれませんね。

 

その後調子乗ってPT募集から3回も参加してる辺り感覚が麻痺する。ラストバトルとは何だったのか…。

こういうのもMMOっぽくて、いいですけどね。

最後は殴り合い宇宙

最後ゼノピドラゴン竜が出てきたときも思ったんですけど、おまえか!となるシーン。

ラストバトルでメーティオンを見送った後に始まるタイマンです。ようは殴り合いです。男女種族関係ありません。ガチです。

音も痛そうだしこれ女の子とかララフェル大丈夫なの?思わず心配に…。暁月クリアした他のフレンドさんたちもみんな通ってきたのかと思うと…胸熱ですね。

 

クリア後にフレンドさんとこのシーンの話をした際、FF7リアタイ世代的にはクラウドセフィロスの一騎打ちぽかったねーという話になり、FF7リメイクでも同じ様なシーンがあったのでこの辺りは【FFのテーマパーク】と銘打った通りオマージュなのかもしれません。

 

世界の果てで殴り合い

 

エンドロール

スタッフロール終了後、古代人たちとすれ違うシーンは心憎いです。

 

 

暁サイドは自分たちを待っている人たちのもとに帰っていく。古代人たちは(おそらく)星海に還る。

もしくは実際にあったシーンというより、アーテリスという星の長い歴史の中で古代と現代に生きたもの同士が一瞬すれ違っていた…というイメージ的なシーンだったのかもしれません。

これをエンディングに持ってくるのは本当に心持っていかれました。 自分含めて暁サイドは気が付いていないのも切ないですね。

 

イイ!シーンでした。

プレイヤー名出してくれるのもイイ。プレイしてよかったと思えます。

 

 

 

……ここまでとめどめなく書いてしまったのにも関わらず、おそらく実際に感じた感動の1/4ぐらいしか話せていません。とにかくゲームをプレイした、という単純な言葉では語りつくせないような良い体験をさせてもらいました。

現代において答えの出ない問題は往々にしてあり、時に自分自身がその当事者となってしまうような答えの出ない重苦しい出来事も多々あるわけですが…。

 

それでもいい。抱えたまま前に進もう。と背中を押してくれるような物語でした。

人が生きていて起こる苦難のすべてに答えはない、簡単に出せるものでもない、でも前に進み続ける。そこに人の強さがある。

 

しかもそれはプレイ内容とシンクロもしていて…プレイヤーにきちんとカタルシスを与えてくれるのです。

 

産まれし者よ聞け。
生とはただ美しきものにあらず。
生ける者は苦痛を知り、災難を知り、絶望を知る。
あらゆる辛苦は降りかかり続ける。
焼けた道を行けど褒章はなく、
道の傍らにはいつも、死が口を開いている。
それらはお前を恐れさせ、嘆かせ、苛み、悩ませるだろう……。
だが、目を閉じてはならぬ。
かくのごとき生を見据えよ。
お前を打ちのめしている辛苦は、
しかし、お前を弱くはしていない。
ひとつひとつが、焼けた鉄に振り下ろされる、鎚に似て……
お前を、強き……強き剣と、成すだろう……。

 

 

この台詞は暁月というストーリーを通して発せられた制作者側からのメッセージなのではないかなと思いました。

 

まとめ

プレイしても面白い、きちんと作ってあって納得の行く物語には中々出会えないものです。

そんな中で総力を決してこのゲームを作ってくださった吉田Pはじめ運営チームの皆様には感謝の念しか湧きません。

自分も暁のみんなと一緒に前を向いて歩いていきたいなと、そう思わせてくれました。

 

懐かしいモードゥナから始まり、モードゥナでお別れ

 

メインストーリーが終わったので今はやや放心状態です。

見届けた感があって少し休憩を取りたいので6.1以降のIDはゆっくり解放していきたい。パンデモニウムも行けるみたいだし余力あれば行ってみようかな…。

来年の7.0までまだまだ余裕があるので、他ジョブのレベリングをしたりしつつマイペースに遊んでいきたいです。

 

 

FF14を始めて、約一年。

色々沼りつつ、主にストーリーを追いかけてきた一年でしたが本当に楽しい一年でした!

ありがとうございました!!!